前回のあらすじ
ボニーの青玉鱗を治せる医師を探して世界中を回るバーソロミューくまは、革命軍の同志「ドラゴン」からの提案でベガパンクに会いにいく事にした。
ベガパンクにボニーの病気を治せるか聞くと、あっさり“治せる”と断言される。
希少な種族である“バッカニア族”のくまは、ベガパンクにその血液の提供とクローンを作る許可を交渉条件にボニーの病気を“莫大にかかる治療費を無料にして”治してくれる約束をする。
そんなやりとりを盗聴して聞いていたサターン聖が不穏な動きをみせていた。
ルフィがサターン聖と本気でやり合う理由がここから発生するのでしょうか?
非常に悪そうな描写でした。
ボニーを治す条件はくまにとって…
くまとベガパンクのやり取りを盗聴して知っていたサターン聖は黄猿に持って行かせた電伝虫で交渉に横槍を入れてくる。
サターン聖はベガパンクが「海賊と勝手に交渉」したことに条件をつけてきました。
サターン聖からの条件
- くまが王下七武海になること
- くまがサイボーグとなり人間兵器になること
- くまが思考と自我を捨てること
犯罪者の娘の命を救う条件
はかなり重たい内容でした。
弱みにつけ込んで最悪な奴ですね。
ベガパンクは政府の科学者で、政府の敵である海賊の頼みを聞く立場ではないのです。
当時のルーキーである“エース”により落とされた七武海の後任海賊を探していたので暴君として恐れられる存在のくまなら申し分ないという判断
そんな暴君が人間兵器となることで多くの海賊たちの恐怖として抑止力にしようとする魂胆
さらには娘が元気になった途端に言うことを聞かなくなる恐れをなくすために自我を奪うといった非道な行為
そのすべての条件から多くの読者はサターン聖に嫌悪感と悪意を抱いたでしょう。
その場にいたベガパンクは自分にとっても上席の相手であるサターン聖に啖呵を切って反論するが、口答えできる立場ではないと一蹴されてしまいます。
自分が死んでしまうような事に等しい条件を出されたにも関わらず、その条件を聞いたくまは快諾する。
ボニーの病気が治るのであれば、どんな運命でも受け入れると涙を流しました。
ジニーを亡くしたくまにとって、本当にボニーは最後の希望なんでしょうね。
娘を大切に想う気持ちを利用しようとするサターン聖に嫌悪感を抱きます。
このくまの決断と覚悟、ボニーを大切に想う気持ちはベガパンクも黄猿も心を動かしくまに情を寄せているような描写が描かれていました。
ボニーの療養期間は1年半
青玉鱗の手術に半年
術後1年間ほどで外に出られる
くまの改造期間は最低でも2年間
さらにサターン聖から悪条件が出る
追加案件
- 手術後のボニーの身柄は世界政府が預かる
- くまが自我を失った時にボニーが自由になる
- くまとボニーの接触・逃走を禁止
くまがこの条件を破ればボニーは奴隷に落とされる。
奴隷生活の恐怖を知っているくまはボニーにそんな思いをさせたくない一心から必ず守ると即答する。
こうして政府に最も忠実な七武海「暴君くま」が生まれたんですね。
くまに悪条件が並べられてボニーの青玉鱗が治る事になった。
ボニーとくまが一緒にいられる期間はボニーの青玉鱗の手術にかかる半年が最後でそれ以降は二度と会えなくなる約束です。
ボニーは病気が治り、10歳まで生きられないと言われていた命が助かる事になるが、くまにとってはとても理不尽で辛い条件だったと思います。
即答で快諾したくまの親心に涙を流した読者も多いのではないでしょうか?
ボニーは自分の病気を治してもらう代わりにこんな条件があった事は知らないのでベガパンクに怒りをぶつけにエッグヘッドに乗り込んだということになります。
真実を知ったボニーは今後、ベガパンクを許しルフィたちと共闘してサターン聖を倒すのでしょうか?
一緒にいられる最後の半年間
マンガで見てほんの数コマの出来事ですが、ここから半年間のボニーの青玉鱗の手術が終わるまでは本当に平和で幸せな時間が過ぎたように描写されています。
監視の黄猿と戦闘丸、ベガパンクやボニーとくまは時間と共にどんどん仲良くなっていきます。
一緒に大きなピザを食べたり、みんなで「ニカ」のように振る舞いながら“解放のリズム”で楽しんで踊る描写が描かれています。
仲良くなったくまからニカの伝説を聞いたのでしょうか?
この描写は、既にルフィの味方をしている戦闘丸やベガパンクのように、黄猿も今後ルフィに加担するシーンが出てくる伏線のように感じたりもしました。
ルフィ(ニカ)を中心に「どっちつかずの正義」がサターン聖を裏切る展開になったらアツいですね♪
くまがこの先、修理などに必要なプログラムが施されていてエッグヘッドに戻ってきたりしそうですね。
希望的考察
- くまに修理などが必要になった時にエッグヘッドに戻るようにプログラムしていた
- ベガパンクは秘密裏にくまの自我をもとに戻せる方法を用意していた
- サターン聖がボニーを殺そうとする
- くまとの約束が違うと黄猿とベガパンクがサターン聖と敵対
- ニカの活躍によりサターン聖を倒す
- ベガパンクがくまの自我を戻す
- くまはサターン聖や七武海から解放される
- くまは憧れていたニカの力になりたく、麦わらの一味に加入する
- こうして麦わらの一味に、当初ルフィが言っていた“10人の仲間”が揃うことになる
バーソロミューくまが好きな筆者は勝手に自己都合で良いように考察しています。
サターン聖への嫌悪感も含め、くまが復活してくれると良いですね♪
半年が経ち、ボニーはCP8の“アルファ”監視のもと故郷ソルベ王国に帰ります。
くまは「海賊だから国に迷惑がかかる」と言いすぐに国を出ました。
くまの気持ちを考えると非常に切なくなるシーンですね。
くまはボニーに最後の別れを笑顔で送ります。
もう二度と会えなくなる事を知っているくまの言葉には重みがあります。
ボニーは会えなくなる事を知らないので元気にくまを見送ります。
この無邪気な姿はくまにとって辛い別れでしょうね。
この後くまは、ボニーにこまめに手紙を書きながら、ボニーと一緒に行きたい場所をたくさん見つけながら、暴君くまとして世界中の海で海軍からの指令をこなし有名になっていく。
そしてルフィのいる
「東の海“フーシャ村”に向かう」
フーシャ村にくまが!!
時系列で言うと「エースというルーキー」と言われていたのでエースが出航して間もない17歳の頃
エースはルフィの3歳年上なのでルフィ14歳
ちなみにボニーが完治する前なので9歳
ボニーの年齢ってルフィより5歳も年下だったんですね。
フーシャ村に来たくまはこの先、何をするのでしょうか?
ルフィがゴムゴムの実を食べた事をくまは知っていたのでしょうか?
そしてゴムゴムの実の正体が「くまの憧れの存在」である“ニカ”であると知っているとしたら?
くまが麦わらの一味を何度も助けていた理由がここにあるのかもしれませんね!!
まとめ
ボニーを想うくまの気持ちが非常にリアルに描かれていてくまの優しさが紹介されていました。
「暴君くま」とは、政府が作り上げた悪名そのもので優しいくまには似合わない二つ名でした。
スリラーバーグでくまがルフィの体内に蓄積した痛みや疲れを抜き取ってゾロに与えたり、シャボンティ諸島で一味を各国に飛ばして逃したり、同じくシャボンティではルフィたちが帰ってくるまでサニー号を守るようプログラムしたりと何かと麦わらの一味に加担するシーンがありました。
そんな優しいくまが麦わらの一味の味方をする理由が、この続きの“フーシャ村”で描かれるのでしょうか?
ここまで読んで頂きありがとうございます。
続きが気になり目が離せないワンピース
次回1101話の考察でまた会いましょう。